STORY

彼らの「夢」は――。 "大きくなったらなりたいもの"に遙は魚を描いた。
「自由に泳ぎたいから」と。
初めてのチームとして幼い絆を結び合う、遙、真琴、渚、そして、凛。
凛は世界で戦う夢を、渚は楽しく泳ぎ続けたい気持ちを語る。
そして、真琴は夢をまっすぐ言葉にできる二人を眩しく見つめていた。
時は流れ、大学に進学した遙と真琴。
二人は、中学生時代のチームメイト、旭、そして、郁弥に再会する。
しかし、かつて結んだ絆は形を変え、郁弥を重く縛っていた。
そんな郁弥を救いたいと遙は決断をする。
真琴もまた、様々な選手たちの心に触れていく。
日和が抱く郁弥への希望。宗介との偶然の再会。教え子の岬が与えてくれたもの。
そして、世界への壁を知った遙の思い。
それはやがて真琴にある決意を与える。
一方、岩鳶高校水泳部にも新しい春が訪れる。
怜と渚が遙と真琴とともに結んだ絆は、新たな蕾となって花開こうとしていた。
自分たちが見た"あの景色"を後輩たちにも見せてあげたい。
目標はメドレーリレーで全国大会に進出すること。
絆が紡いだのは「夢」。
これから飛び込む激流に向け、彼らは「夢」を確かなものにしていく。
そして、泳ぎ続ける青年たちの物語は、次なる舞台へ――。